「住用初の関取目指す」 伊波興輝が角界入り 尾上部屋、1月に初土俵

2023年12月20日

スポーツ

大相撲尾上部屋への入門を安田壮平市長(右)に報告した伊波興輝。後方は同席した(左から)父・興一郎さん、住用町相撲連盟の弓削洋一会長=19日、奄美市名瀬

大相撲・尾上部屋へ入門する奄美市住用町山間出身の伊波興輝(23)が19日、安田壮平市長を表敬訪問した。1月の東京場所で初土俵を踏む予定。伊波は「住用初の関取を目指す」と意気込みを語った。

 

伊波は身長190㌢、体重142㌔。本格的に相撲を始めたのは高校からで、それまでは新極真空手や野球、バドミントンに取り組んできた。

 

中学卒業時点で179㌢と恵まれた体格。当時、住用町で開催されていた全九州高校新人相撲選手権大会で、地元中学生として運営を手伝う伊波の姿が高校関係者の目に留まり、「絶対相撲にください」と熱烈な勧誘を受けたという。

 

「相撲は嫌い」と、入試直前まで誘いを断り続けたが、最終的には地元を離れ、鹿児島商業高の相撲部へ。高校卒業後は日本大学で相撲を続け、3年時には全国学生相撲個人体重別選手権大会の無差別級で3位入賞、22年の栃木国体に続き、今秋の鹿児島国体にも県代表として出場するなど活躍した。

 

住用町からの角界入りは、元境川部屋の奄美将(2020年引退)に続き2人目。伊波が入門予定の尾上部屋には、瀬戸内町出身の春山が在籍する。

 

安田市長は「島の方々や子どもたちに夢を与えてほしい」と激励。伊波は「序ノ口から始めて、まずは十両以上を目指して頑張りたい」と力を込めた。